A様邸(岡山県)
- リビング障子、組子屏風(波)
- 大柄重ねりんどう、大桐麻
- 檜材
築3年ほどのまだまだ新しいお家ですが、組子の装飾性に一目ぼれされたお客様のご意向で建具リフォームです。もともと戸襖がたっていたところにリビング障子を制作させていただきました。
戸襖とは「和室と洋室の取合にたてる扉」のことで、和側に襖、洋側にクロスまたは合板で仕上げるものです。ごく一般的な建具ではありますが、あくまでも僕の個人的な見解として裏と表が全く異なるというのがあまり好みではありません。日本独特の引き戸の風習は、「仕切るもの」ではなく「つなぐ。取り入れるもの」という概念があるからです。
リビング障子は畳の間はもちろん、リビングにもマッチするようデザインされており、和洋という概念がありません。まさに今回のお客様のように廊下のない間仕切り戸には最も適した引き戸と言えます。
和室には彫刻家紋の入った中連障子、そしてパーティション波もお買い上げいただきました。僕らのものづくりに強く共感してくださったお施主様に只々感謝、感謝です。