吉原木工所
繊細な桟が幾重にも重なり合うことで、さまざまな紋様を描き出す日本の伝統技術「組子」。
くぎや金具をつかわず、木の溝や角度をつけることで組んでいきます。
吉原木工所では、伝統の組子技術を織り込んだ意匠建具をはじめ、現代の建築にもなじむオリジナル商品も開発しています。
伝統を守り、伝統を生かす。
これからも私たちは、さまざまな分野に挑戦していきます。
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重ねりんどう
kasanerindou
平安貴族の衣服の紋様としても愛されていました。つなげていくと輪が浮かび上がることから「輪胴」の文字が用いられる地域もあります。星のような愛らしい見た目から、ジュエリー店などにも取り入れられています。
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胡麻
goma
スッキリとした直線が印象的で、胡麻のさやの切り口が図案化されたものといわれています。6世紀に日本に伝来したとされる胡麻は、健康によい特別な実として重宝されていました。
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七宝亀甲
shippoukikkou
七宝とは仏教の経典に描かれている七つの宝のことを指し、絶えることのない永遠の連鎖を意味することから、人とひとの関係が円満に広がるさまを表しています。
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麻の葉
asanoha
麻は丈夫でまっすぐに伸びることから、子供の産着に用いる風習がありました。邪気を払う魔除けの意味をもつとされ、古くから織物や漆芸の意匠に用いられてきた人気の紋様です。
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桜
sakura
咲いて美しく、散り行く姿もまた美しい桜は、古くから日本の花として世界中に親しまれてきました。「ぽたっ」とした芯が可愛らしい紋様です。
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二重菱
futaebishi
一年草のヒシの実、またはヒシの葉を図案化したものといわれています。大小2つのヒシが連鎖する様子は、シンプルながらも遊び心があり、洋風の空間にも似合います。
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子持ち菱
komochibishi
力強い太線(親)とそれに寄り添う細線(子)が美しく、変則的な図形を組み描きます。伝統的かつモダンな印象をあたえる紋様です。
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梅
ume
梅の花言葉は「高潔、上品、あでやかさ」。愛らしく、香り高く、古くから日本で愛されてきた梅の花をモチーフにしたオリジナルの紋様です。やわらかな可愛らしさが女性に人気です。
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三つ組手
mitsukude
三方から成る格子を組手で組むことで連結する三角形ができます。その中に各種の柄の葉を入れるための地組としてつくられることが多い紋様ですが、シンプルさを求められる方におすすめです。
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桐麻
kiriasa
桐の木には鳳凰が住むといわれたことから、古くは皇帝にゆかりのあるものだけに許された高貴な紋様で、多くは伝統的な紋様として和室に飾られました。現代の空間でも存在感を放ちます。
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毘沙門亀甲
bishamonkikkou
亀甲柄を3つ組み合わせ連続させたこの紋様は、永遠の繁栄を願う意味が込められています。さらに四天王の一人「毘沙門天(戦勝、必勝の神として知られている)の鎧の柄にも由来しています。
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八重裏花亀甲
yaeurahanakikkou
漢字や動物、植物との組み合わせをモチーフとして時とともにデザインの幅を広げてきた紋様です。八重には「たくさんの」という意味があり、組子の中で最も技術と手間を要する細工のひとつです。
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菱三字
hishisanji
和算や易占に用いる算木を崩したようにみえることから「算木崩し」などと呼ばれていましたが、三本ずつ縦横に石畳のように配列していることから「三崩し」と呼ばれるようになりました。
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角麻の葉
kakuasanoha
垂直に交わる正方形の格子のなかに組み描く麻の葉を指します。伝統的な書院障子に多く見られます。直線や市松紋様など、おもしろい表現ができるのも角麻の魅力です。
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縄目
nawame
縄目とは、雄と雌の蛇が交尾する姿を象った紋様です。縄文人は蛇が自分たちの祖霊であると考えていた説もあります。神社や正月に使われるしめ縄には、蛇の交尾からきた子孫繁栄の願いが込められています。
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青海波
seikaiha
どこまでも広がる大海原に絶えず繰り返される穏やかな波を表し、「平穏な暮らしがいつまでも続くように」と願いを込めた縁起の良い紋様で、とてもシンプルですがどこか懐かしく、広い海がもたらす恩恵を感じさせます。
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七宝
shippou
仏教の経典に書かれている七つの宝物「金、銀、瑠璃、珊瑚、瑪瑙(めのう)、玻璃(はり)、千年生きるとされるシャコガイ」。絶えることのない永遠の連鎖と拡大を意味し、人との関係が円満に広がるさまをあらわす縁起のいい紋様です。
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